ようやくひどい暑さも和らぎ秋めいてきたなと思ったら、あっという間にどんどん気温が下がってきて冬に突入してしまったのではないかと思うほどになりました。年々秋の期間が短くなっていきますね。。
さて前回のBlogでは、社内のAI開発環境として Claude Code を試験的に導入し、開発に活用を始めたという話を書きました。
今回は、その後の運用結果と方針変更についてご報告します。
Claude Code(Bedrock版)の課題:想定よりも高かったコスト
Amazon Bedrock上のClaude Codeを試験的に導入し、セキュリティを担保しながらコード生成や業務改善に活用してきました。Claude Codeはコード補完・自動生成の精度が高く、特にバックエンド開発での文脈理解には優れており生産性向上に大きく貢献してくれました。
しかし、一方で、従量課金(トークン単位)によるコストが想定以上に膨らむという課題が浮き彫りになりました。
実際の試験運用では、短時間の利用でも数ドル単位の課金が発生し、複数メンバーが日常的に利用した場合、月間で数十〜百数十万円規模に達する可能性が浮上し、最終的には全社展開を見送らざるを得なくなりました。
移行先はOpenAIのCodexを含むChatGPT Businessプラン
代替案として検討したのが、OpenAIのChatGPT Businessプランです。
このプランでは月額30ドルで、従量課金を気にせず利用できます。
ChatGPT Businessプランでは、Codexだけでなく、ChatGPT、Sora 2、Agent Builderなどの最新AIツールも統合的に利用可能です。
これらを活用することで、AIを中心とした柔軟な開発・業務支援環境を構築できる点が採用の決め手となりました。
Claude Codeとの比較と社内での評価
社内メンバーの体感としては、コード品質の指摘が具体的で、曖昧な回答が少ないという意見が多く挙がっています。
また、操作感もClaude Codeと大きく変わらず、AIとの協働コーディング環境としての完成度は非常に高いと感じることが多いです。
今後も新機能が続々と追加される見込みで、開発チームの生産性向上がさらに期待されます。
Claude Codeのデータも活かしつつ、柔軟に共存へ
Codexを推進していく一方、Claude Codeが全く無価値だったかというと決してそのようなことはありません。
既存のSerenaやContext7などClaude連携データをMCP経由で抽出できるため、試用期間で築いてきたナレッジやノウハウをそのまま引き継いで活用しています。
また、Bedrockの環境自体は引き続き保持し、必要に応じてAPI連携の実験に活用していきます。
これからも「AIと共に成長する」姿勢で
AI技術は日々進化し続けており、最適な活用方法を探るのは容易ではありません。
しかし、技術の変化に翻弄されるのではなく、柔軟にキャッチアップしながらAIと人間が共に成長していくことが大切だと考えています。
qnoteはAIファーストな開発を推進中
私たちqnoteは、AIファーストな開発体制の確立を目指しています。
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