AI戦略推進チームリーダーの繁田です。

この度、弊社では社内に「AI戦略推進チーム」を新たに発足いたしました。本記事では、その立ち上げ背景や活動内容、今後の方向性についてご紹介します。

AI戦略推進チーム立ち上げの背景

社内の誰もがAIを道具として使いこなせる会社に

これまで当社では、AIの活用が一部の業務や個人の試みに限られており、「興味はあるが使い方がわからない」「試してみたいが時間が取れない」といった声が社内で多く聞かれていました。
ツールや技術があっても、それを日常業務に落とし込む仕組みや支援体制が不足していたのが現実です。

しかし近年、生成AIをはじめとする技術の進化は、単なる自動化や効率化を超え、業務の質やスピードそのものを大きく変える可能性を持つフェーズに突入しています。こうした変化を私たちは大きなチャンスと捉え、AIを積極的に活用していくことで、更なる成長を目指すことができると考えました。

その実現のために、「社内の誰もがAIを道具として使いこなせる会社」 をテーマに掲げ、AI戦略推進チームを立ち上げました。

AIを流行や一部の専門技術として捉えるのではなく、実際の業務で「使える技術」として根付かせること。
それこそが、私たちがこのチームに込めたテーマです。

活動内容の3つの柱

AI戦略推進チームでは、取り組みを以下の3つの柱に基づいて展開します。それぞれの領域において具体的な成果の創出を目指し、段階的に推進してまいります。

1. 業務ソリューション（業務改善）

社内業務の課題に対し、AIとローカルLLM技術を活用して解決を図ります。Mac Studio を活用したローカル環境（Ollama）の構築を基盤とし、Difyを用いた業務特化型AIツールの開発・導入を進行中です。

また、RAG（検索拡張生成）やLoRA（低ランク適応）といった先端技術の実証も行い、Apple Metalを活用した高パフォーマンスなローカル環境での実運用を目指しています。

2. プロダクティビティソリューション（生産性向上）

エンジニアの開発効率向上を目的に、社内LLM+CLineを活用した低コストかつセキュアなAIエージェント環境の構築や、プロンプトエンジニアリングによるリソース最適化も行っています。

3. ビジネスソリューション（ビジネス創出）

社内で培ったAI技術・知見を社外にも展開し、課題解決と新たなビジネス機会の創出に取り組みます。生成AIやローカルLLMの活用から得られた知見やツール（RAGナレッジ、業務支援ツール、分析手法など）を活かし、qnoteならではのAI価値を提案していきます。

今後の展開

現在、AI戦略推進チームでは、知見の蓄積と並行して具体的な業務課題の洗い出しと改善に取り組んでいます。
「3つの柱に基づいた段階的な展開」「実践とガイドラインの両立」「オープンな発信姿勢」を重視しつつ、定期的なライトニングトークを通じた社内共有やAIリテラシー向上にも力を注ぎ、AI活用を着実に推進しています。

最後に

こうした取り組みを通じて、私たちはAIを「特別なもの」ではなく、「誰もが自然に使える道具」として社内外に広げていき、単なる業務効率化にとどまらず、AIによる新たな価値の創出を目指して、日々挑戦を続けます。
今後も本ブログにて、AI戦略推進チームの活動を継続的に発信してまいりますので、ぜひご注目ください。